2012年3月23日金曜日

近藤惠津子さんの学習会  報告

 小中高の合同企画で実現した、近藤さんの授業。
 映画「キング コーン」の続きはいかに?
≪メンバーから≫
 輸入されたコーンやコーンのの加工品は、日本中に満ち溢れていた。
コーン油、加工食品、食品添加物、キャンディー、アイス、スナック菓子、アルコール飲料、清涼飲料水、医薬品、家畜の飼料…。
 私たちはたとえお米を食べない日があっても、コーンを摂らない日はないんじゃないかと思ってしまう。このコーンは、ゆでて食べるあの甘いとうもろこしとは違う。あれは'スイートコーン'で"野菜"に分類され、ほぼ国産だ。一方こちらのコーンは"穀類"に分類され、その70%が家畜のえさに、30%が添加物になる加工用のコーンでほぼアメリカ産。そのまま食べることはできないとうもろこし。
 覚えているだろうか、映画「キングコーン」の印象的なシーンを。アメリカのコーン農家は、悲しいかな自給自足できないのだ。
 
 遺伝子組み換え作物を作るときは、大量の農薬が使われる。それがその土地や地下水脈、河川、そして海洋へ流れ出る。輸出用のたくさんの家畜たちを育てるためには、バーチャルウォーターとして、その土地の水源から大量の水が汲みあげられる。
 農薬が蓄積した土地や川、枯渇した水源の回復費用は、本来なら商品コストとして、その作物や肉類、乳製品などの価格に含まれなければならない。しかし、現状はいまだにその土地に住む人々に負わせるものとなっている。特に、資源や人力を投げ売りしなければならない途上国では、自国の国力だけでは及ばないことがほとんどだ。
農畜産家や企業だけを批判すればいいのだろうか?
需要があるから作られる、売られる。食べ物がどこで作られてるのか、何からつくられてるのか、誰が作っているのか、どうやって作っているのか、身体の中でどうなるのか…。そんな風に考えていく、選んでいく、必要を消費者として強く感じた学習会だった。