2014年8月26日火曜日

百笑村通信届いたよ

秋田の佐々木義実とうさんから、
百笑村通信届いたよ

4・5月号と6・7・8月号
弾丸ツアーも載ってるよ
一番下のアドレスをクリックしてね。



=以下、とうさんからのメッセージ=

みなさんお元気でしょうか。
朝間のまま食ってから新聞見てるとすごくねぷてぐなるんです。
ここで朝寝が出来るとその気持ちのええごど、ええごど。
朝寝して、昼寝して、なんと幸せなべな。
きょうは研修生が休みなので(休ませたと言うか)ゆっくりしてます。
そしてかあちゃんも今日から3日ほど居ないので淋しくて、淋しくて。
(嘘なの、ばればれですね)
今、朝寝したいのを我慢してみなさんに一生懸命メールを打ってます。
別にそんた通信いらねじゃ、と思ってる皆さん
まんち、えねが、んかたて少し付き合ってけれめね。
えーと、かなり久しぶりの百笑村通信をおぐります。
と言っても別に久しぶりなのが
久しぶりでねのが、そんたごどわがらねじゃ、と言ってるのが聞こえるども
ちらの皮あぢ俺は気にしてません。
8月は雨が多く稲の花が咲いてる時期でちょっとやばいかな、特に晩生のコシヒカリが。
あきたこまちは早生なのでそんたに影響ねど思うども。
それに山間の田んぼは日が当たるのが遅く日陰なるのが早いので、病気も出てきてるし、
田んぼが乾かず柔らかすぎて稲刈り機械がぬかるんで入れなさそうです。
今年は手刈りが多くなりそうな。
やべなあ。
今、稲作農家はわりと暇です。たいした仕事はありません。
でも俺んちは牛もいるので草刈とかで少し忙しいです。
9月になれば稲を自然乾燥(ハサがけ)するためのハサつくりです。
作ってみたい人お待ちしてます。
これからは小屋や牛舎の屋根のペンキ塗りです。
ペンキが古しぐなれば、雪走らねので数年に一回は塗るようにしてるんです。
年えってきたば、屋根さ上がるのが少しおっかねぐなって来ました。
かと言って命綱やるのはめんどくせし。
こっから落ぢれば死ぬべな、と思いながら毎年やってます。
雪下ろしも同じです。
今日の天気は曇りです。どんよりしてます。
やっぱり今の時期はカーッと太陽に照り付けてもらいたいです。
作業は辛いけど作物にとっては必要なんです。
トマトは全滅しました。天気だけではなく土が合わなかったと思います。
しこたまおいしいイタリアントマトだったのになあ。

百笑村通信4・5月号
百笑村通信6・7・8月号
https://drive.google.com/file/d/0ByWlxXqqpM8mSVBjSmp4Q3JyVnM/edit?usp=sharing

2014年8月2日土曜日

学食探検

子どもたちに伝えたかった「一食一食」の大切さ

 = 行ってきました湘南学園カフェテリア =

 7月5日 「和光の食と身体を考える会」の中・高代表と代表代理は、湘南学園のカフェテリアを訪問。仲本学園長、辻学園理事長、湘南食育ラボ川井副理事長にあたたかく迎えていただき、素晴らしいお話しと、とても美味しい食事をいただきました。

以下、感想とメモと写真です。


【立ち上げのきっかけと理念を伺って】
 湘南学園のカフェテリア立ち上げのきっかけが、3・11東日本大震災の時にあると伺って驚きました。震災の時、津波を警戒して集まった地域の方々を湘南学園が受け入れ、避難所になったそうです。
 理事長の辻さんは保護者の方々と協力して大量の炊き出しをされ、その経験から学校内に大勢の食事を作れる施設や技術が必要ではないか?と感じられたとのこと。
 当時PTAの副会長をされていた川井さんもまた、現代は外食が増え、生活も多様化が進み、子どもたちの「食」に対する意識が薄くなっているなと感じ「一食一食」の大切さを子ども達に伝えたいと思われていたそうです。
 お二人のこの思いがきっかけとなり、カフェテリアの設立に至りました。
 お話を伺って、辻さんと川井さんの個の利益にとどまらない、子ども達の未来まで見据えた視野の広さに感動しました。
後列右から 川井さん・仲本さん・辻さん

 それは「一食一食を大切に手間ひまかけて調理したものを食べてもらえれば、「食の大切さ」は伝わるのではないか。食から、体や自分のことを考えるきっかけになったらいい」という、カフェテリアを第三の教育「食育」のための場とする理念にも反映されています。
 視野の広さと、理念はカフェテリアのあらゆる所に生かされていて、とても温かく居心地のよい場所となっていました。
 多くの人は理想を現実にするのは難しいと考えて、行動する前にあきらめてしまうことが多いと思います。「こうだったらいいな」という素朴な思いをきっかけに、実現に向けて初心を忘れることなく、ぶれないように努力されてきた皆さんはとても生き生きとされていて羨ましく思いました。
 私も理想をあきらめないで、少しずつでも行動していこうという気持ちになりました。
 良い体験をさせて頂き、ありがとうございました。



【ラボカード】 
 カフェテリアで購入する際は、現金のやりとりは一切ない。生徒や先生は各自専用のマネーチャージ式の「ラボカード」を持っていて、それを読み取り機にかざしてタッチパネルで欲しいメニューの食券やパンの引換券を購入する。タッチパネルには残食数がリアルタイムに表示されるため、あと何人買えるかが一目で分かる。
 このカードのすごいところは、一人一人のアレルギー情報が記憶されていることだ。

 まず生徒はラボカードを持ってカフェテリア入り口のタッチパネル(いわゆる食券売機)の前に並ぶ。正面のモニターには本日のメニューが大きく映し出されている。2種類の日替わりランチと2種類のパン。この日は回鍋肉定食といわしの蒲焼き丼定食、パンはメロンパンとカレーパンだった。(万が一売り切れてしまうとカレーやうどんなどで対応してくれる)
 このタッチパネルの前が黒山の人だかりになったり、長蛇の列になることはまずないらしい。なるほど、見ているとメニューがシンプルなせいかパネル前でじーっと悩む生徒はほぼいないし、ラボスタッフが一人必ず横に立っていて、生徒が読み取り機にラボカードをかざすと、さりげなく名前を呼んで残金やアレルギーなどをチェックしながら必要かつ最低限の声かけをしている。この適切な誘導のおかげで生徒たちはスムーズに流れていく。

 購入ボタンで注文した生徒はそのまま進行方向の配膳カウンターに行き、ランチやパンを受け取る。生徒の動線に沿ったカフェテリアのつくりのおかげで、オープンテラスまでほぼ満席の状態だが混雑した感じは全くしなかった。
 弁当持参の子も一緒になって、なごやかに食事をしている。その子どもたちの中を「いわしの蒲焼き丼、どう?」「ご飯の量、足りてる?」「うわぁ〜、おいしそうなお弁当!」などと時々声を掛けながら、子どもたちの様子を観察して回る食育ラボ代表の川井さん。
 
 この「ラボカード」、PASMOのようにカード自体に直接現金が入っている訳ではなく、現金は事務所のシステム内で管理しているので、万が一紛失してもお金を落としたことにならないのが、親にとってもありがたい。また、もしもチャージを忘れて残高が0円になっていても、−1000円までは買えるシステムにしてくれているので、うっかり昼食を食べられなくなってしまうということがないのも安心だ。子どもたちの生活や身体のことをなによりも大切にしてくれている食育ラボの姿勢がこんな工夫からも伺い知れる。チャージは中高出食日の9時~16時、カフェテリア内のラボ事務窓口ですることができるので、子どもに現金を持たせたくない場合は親がすることも可能だ。
 「ラボカード」は、子どもの卒業時に停止しなければ、卒業後も利用することができる。この日も実習に訪れている卒業生数名と係活動で来校していた保護者たちが食事をしていた。停止する場合、残金はラボ事務窓口にて返金してくれるそうだ。
 このカードシステム、企業に頼めば千万単位の経費が掛かるそうだが、なんと保護者のお父さんたちがほぼボランティアで作ってくれたとのこと。湘南学園の底力に脱帽!
 

【スムーズな食の提供】
 中高生は 食堂のみで使う「ラボカード」を作り食堂内の窓口で入金しパスモのように使用していきます。(厳密には データで入力されカードで情報を呼び出し精算されていきます。そのため カード紛失した場合届出すれば残金を使用されることはありません。) また うっかり入金し忘れたとき食べそびれないようにー1000円までは使用できるようにしてあります。そして カード作成時にアレルギー情報がいれてありアレルギー食品が含まれていると購入ボタンが押せないようにもなっています。
 この日のメニューは 定食(回鍋肉・春雨サラダ・味噌汁・ごはん)・ランチ(いわしの蒲焼丼・春雨サラダ・味噌汁)2種類150(75)・甘系のパン・甘くないパン、生徒(1100人余り)昼休憩12:0012:45 食堂の方が購入パネル前に1名・定食とランチ提供に各2名・生徒の誘導1~2名ですすんでいきました。

 
 その日のメニューは大きなパネルに表示してあるので、並んでいるうちにメニューを決めることができますし、券売機のように現金での購入ではないので、お財布からお金を出し入れするなどの時間がかかりません。 また、購入ボタンを押すと即座に厨房に伝わるため、食事の提供も素早く行われます。
 
 注文をするときも、食事を受け取るときも、並び待たされる時間が短いせいもあるのでしょう、ほとんど混雑することもなく、子どもたちが並んだ列から離れてしまったり、ふざけ合って騒ぐようなこともなく、職員の方が声を荒げて注意することなどまったくありません。

 驚いたことは、150食の内100食近くが12:0012:15の間に配膳終了していたことです。


カフェテリア外のテラス席まで満員になります。











【三位一体】
 子どもを真ん中に、学校・先生たちと保護者が手をつなぐ和光学園の三位一体。私は10年余に及ぶ和光生活で、もちろん多少の不満や疑問を抱えながらも、その呼び声も高き三位一体が多分日本一であるのだろうと思っていたのですが・・それが小さな井の中の小さな蛙に過ぎなかったことを心底思い知らされたミニツアーでもありました。

 ミニツアーの行先は小田急線の続きにある湘南学園のその名も「食育ラボ」。それがどんなに画期的で革命的で素晴らしいものであるかは別途詳細なリポートを参照していただくとしても、神奈川新聞の見出しを並べるだけでもわかります。「手料理学食、親心込め」「保護者ら運営、生徒に好評」「食材厳選、地元産も」。
 神髄はこれにつきます。

 では、いったいどうしてこんな素晴らしいカフェテリアが生まれたのか?
その発端は3.11に遡るテレビドラマになりそうなエピソードがあるのですがそれはおくとして、「食育ラボ」誕生の背景には学校と保護者が本気で子どもたちと学園の将来のために「食」と「食の場」、「食のつながり」こそが最重要課題であると認識し、情熱をもって実現化したこと。
 またその大前提として、学園の意思決定(物心ともに)を事実上掌握する理事会が管理職も含めた教師と保護者から構成されているシンプルな構造にあることがあげられるでしょう。

教師と保護者は利害関係が明確に一致します。
 子どもたちが心身健康、頭脳明晰で学園生活を豊かに楽しく送ること。
 学園の存続・発展のためにもその理念の実現が継続的に、関わる人たちの人生の充実感も図り ながらなされること。
 またその基本としては、関わる人たちすべてが学園の理念に共感し、互いに信頼しあい、学園と 子どもたちに大きな愛情をもって全面的に支援し続けていくこと。
その結実が、今回湘南学園80周年記念として落成したカフェテリア「食育ラボ」なのだと思います。
まぁ、ここで私が抽象的なことをくだくだ説明するよりも、実際に行ってみて、食して、話を聞いて、感じていただいた方が早い・・・ですが。

 さらに素晴らしいことには、湘南学園の方々は、単に〝ウチの学園”のための「食育ラボ」と位置付けるのみならず、NPOを立ち上げてすべてのノウハウを惜しげもなく公開していらっしゃいます。日本中すべての青少年、次世代を担う子どもたちに「食」と「食の場」がどんなに重要か、保護者の持つ民間のスキルも十分活用したそのノウハウは金額に換算してン千万にも値するということです。
このふとっぱらな精神もなんとも素晴らしい。


 カフェテリア効果もあってか、学園の今年の中学1年生は通常5クラスが6クラスの定員増になるほどの人気ぶり。カフェテリアを見て、入試の時にそこでお茶を飲んでケーキを食べて(手作りのケーキのトッピングには校章の松葉のチョコが模られていたりするのです!)、「ボクは絶対にここに入る」と言って実際に入学した子どもたち。保護者と学園の三位一体の〝愛″は、そこに行ってご飯を食べればわかるのですね。
 私は話を聞いている間中、感嘆の連続で涙が出そうになりました。沿線に生きるほぼ同世代のお父さんお母さんの話として、共感できる話やエピソードもてんこ盛りでした。

 さて、わが和光学園ではこれからどういう「食」と「食の場」が提供できるのか?
 和光の三位一体の誉高き伝統を守りつつ、関わる人たちすべてがそれぞれの人生を幸せに送りながら、子どもたちと学園の今と未来を思いやれる学食のあり方を真剣に考え、現状を踏まえた上で実現に向けて努力していかねばならない、していきたいな、と思った所存です。一人ひとりは微々たる力でも、先生たちと保護者で知恵を絞って努力していけばなんとかなる、なんとかしてきたいなと。
 自由の森学園、湘南学園・・・同じ私立学園同士、学ばせていただくところは大いに学ばせていただき、助け合い、迷走中のわが国に生きる次世代の子どもたちをみんなで育てていきたいものですね。

 今回、このような学びの場を提供してくださった「和光の食と身体を考える会」のみなさまに心より感謝申し上げます。
 同時代に生きる大人たちの教育に対する信念と信頼と愛情こそが子どもに届く。その内実を伴った形として「学食」の提供の仕方は非常に重要で、有効でもある。今回、しみじみと実感した個人的結論です。 


【あふれる愛情】
こどもたちに、安心できるきちんとしたものを食べさせたい、という愛をたくさん感じました。
学校も補助を出すなどして、親と共同で、食堂に関わっていること。
カードにアレルギー情報が入っていること。
マイナスでも2食は食べられること。食器が陶器であること。

手作りで、調味料や野菜などの食材にこだわっていること。
厨房で働く人たちが、こどもたち(在学生、卒業生)の親で、おいしいものを食べさせたいとがんばっていること、などなどすばらしいことがたくさんで、和光の食堂もそうなってほしいなと強く思いました。 

できることから、取り入れてもらえればいいなと感じました。

理事長はPTA副会長を勤めたこともあり、その期間を含め5年余りも責任ある仕事を無給でこなしているそうです。カフェテリアをオープンするにあたり、自森に何度も通ったそうです。
理事には在校生の親しかなれない。というシステムにも感動)
学園のPRにもなり、生徒の募集にも影響はあったそうです。
1年生の利用率が高いのは、カフェテリア目当てに入学したこどもが多いから。
入学してきた中一の子に「ここ(カフェテリア)があるから、受験をしてがんばって入った。ありがとう」と言われたときには、「こちらこそありがとう」と涙が出そうになったという、副理事長からのお話にも感動しました。
昨年度の入試のときに、親の休憩所としてカフェテリアを使ってもらった。そのとき、ケーキを出した。入試は続けて3日あり、1日目で落ちた子が2日目もくる。 「カフェテリアでケーキを食べたから合格した」と言ってくれた子がいた。そういうエピソードもあったようです。
こどもたちが、整然と列に並び走ったりふざけたりしてないこと。
見るからに素直そうな、明るい表情をしていたことが印象的でした。


【メニュー紹介】
いわしの蒲焼丼
 カフェテリアを利用している子どもたちに聞いてみました。
「今までで一番美味しかったメニューを教えてください。」
 から揚げ、タコライス、タンドリーチキン、しらす丼、チキンのイタリアンソテー・・・・
次々と出てきました。1日のメニューが2種類と聞き、頻繁にカフェテリアを利用していると、飽きてしまうのではないかと思ったのですが、旬の食材を中心に、いろいろな調理方法を工夫して提供しているようで、「毎日でもおっけ~」なのだそうです。
 「え~、ひとつだけですか?」と聞き返し、その「ひとつ」をう~んと悩んで、「ひとつは無理です」という子もいました。
 メニューの開発は、栄養士さんも加わり、スタッフの試作を土台にしたり、子どもたちの意見やリクエストなども取り入れ、作り上げるのだそうです。「あ、俺の言ったやつだ!」と、メニューに反映されたリクエストに喜ぶ子たちの反応が、またスタッフのやりがいにつながるとのこと。
 この日のミニパンはメロンパンとカレーパン。ミニといっても、市販の中華まんぐらいの大きさ。食後のデザート感覚で食べる子、持参のお弁当にプラスする子、部活用にいくつか買って持っていく子、いろいろな組み合わせで楽しんでいるようで、あっという間に売り切れました。
 パンもここで焼きたいのだそうですが、設備が間に合わず、パン屋さんに特別注文しているのだそうです。
 コーヒーは大人専用。自然とカフェテリアに足を運びたくなりますね。
回鍋肉定食


《お話をざっくりとメモしました》


創立80周年を迎えた昨年11月に、カフェテリアがオープン。
カフェテリアは「食育の場」としての役目ももっている。
この学園は幼稚園から高校まで1,700世帯、1,900名ほどが通っている。
カフェテリアを建てるさい、同窓会室もつけた。
手作りのごはんを、おじいさん、おばあさん、親、生徒が混在して食べるのが理想。
今は、核家族化しているので、ひとりで食べがち。
同じものを食べても、大勢で食べるのと、ひとりでは味が違うのではないか。
カフェテリアは卒業生、PTA、同窓の方も利用できる。

<こだわりは?>

カウンターに掲示
安心安全が一番。
地産地消。
食育がテーマ。
季節によっては、地産地消は難しい。
旬のものをなるべく出すようにしている。
「体は食べ物でできている」ことを意識してもらえればよい。
仕入先は紹介してもらったり、一軒ずつあたっていった。
湘南産や神奈川産、生産者の顔がみえるのが理想。
野菜もなるべく有機や減農薬のもの。
調味料は無添加のもの。
216席ある。(1学年の人数分)

<カフェテリアのメニュー、利用時間などについて>

WEBで1週間のメニューがわかる。
定食はAとBの2種類。パンもある。
定食は毎日150食ほど作る。(75食ずつ)
(訪問した日は、Aが肉、Bが魚だったが)
A、Bともに、肉メニューのときも。鳥のから揚げは人気。
売り切れた場合は、うどんやスパゲティミートソースなど、ストックしておける特別食を提供する。
特別食は子ども達に人気だが、最初から「これください」とは言えない。
残り何食という表示をみて、列の後ろの方に、並びなおすこどももいる。
メニューは、こどもからのリクエストも受け付ける。
しらす丼のときもあった。(土地柄でしょうか?)。
利用できる時間は、12時から12時45分まで。
メニューにより混み具合が違う。
パンはパン屋に特注している。
給食施設ではないので、(メニューを選べるので一般食堂扱い)外に持って出れる。
でも、教室まではだめ。
3時間目くらいになると、こどもたちが「今日は何かな?」とうろうろする。
嫌な匂いだと窓を閉められてしまう。
少し大きいお弁当箱(黄色)が高学年用
小学校へは、ここで弁当をつくり配達(5日前までにネットで予約、2日前までキャンセル可能)
母が体調が悪いなどで、弁当を持参してない子のために。
以前は、業者から買っていた。

<カフェテリア利用時のシステムについて>
自販機で食券を買う場合はアレルギーチェックができないが、学園では、生徒がひとり1枚、ICカードを持っていて、データベースに残高とアレルギー情報が入っている。
アレルギーがあると、メニューのボタンが押せないシステムに。
カードを落としても、再発行できる。
お金は初回はプリントを配布し、封筒で集金し登録する。
その後は、事務室でチャージしてもらう。
残高がマイナスでも買えるようになっている。マイナス1,000円まではOK。


<なぜ、請負業者を入れず、NPO法人を立ち上げたか>

カフェテリアの請負業者を決定するさい、業者6社でコンペした。
味噌汁のだしをとる、など工程が増える程、高額になった。
学校運営の案もあったが、ほかの学校へ広めるなど後々のことを考えると、神奈川県の許可をとり、NPO法人にしたほうがよいと考えた。
キッチン(厨房)のスタッフは8名。(求人は学内で公募した)
安価な金額で働いてもらっている。
キッチン内で親達が働く姿をみて、何かを感じてもらえればと、キッチンをわざとオープンにし、見える状態にした。
いくつになっても、がんばって目標をもってやればできるんだよと、あきれめないでと、子どもたちに伝えたい。
最初は失敗の連続だった。「ごはんがまずい」と言われ、生徒がこなくなった時もある。 

大量の食事をつくるのに慣れてない、ということもあった。

4、5食は上手につくれるが、100食以上となると違ってくる。
調味料の量を出すのに、単純に人数分掛ければよいというものでもない。
こどもに食べさせたいものをつくる。
仕入れの担当、対外的な交渉の担当、メニュー開発担当など仕事がいろいろある。
試作品をつくって持ってきて、それがメニューになり、例えば作った人の名前をつけ、まさこ‘s ランチ とメニューの名前が決まることもある。
最初、外部からシェフを呼び、豚肉しょうが焼き、鳥のからあげを教えてもらった。
衛生状態には気をつかっている。
野菜は3回洗う、マスク着用など。
帽子、エプロンなど制服はリース。
朝8時から準備をはじめる。
カフェテリア委員会でお便りをつくり、毎週発行している。(WEBでも発信)

<運営に関して>

食育を推進すればするほど、黒字にはならない。
学校とNPOと話し合いを持ちながら、やっている。
500円の定食だと、原材料費は370円ほど。そこを下げると、コンセプトがくずれてしまう。
学校と一緒になってやらないと食育はできない。
無添加の調味料が高い。
補助金が1食あたり78円でている。PTAからも寄付。
正会員、賛助会員の会費を募り(コープと同じシステム)運営にまわす。
運営のノウハウを湘南食育ラボがもっている。
ラボがスタッフをするところからお手伝いをして、ノウハウを伝えることができる。
システムを民間に頼むと何千万もする。以前3千万や6千万円といわれたことも。
業者まかせでなく、保護者がやっている。
採算のことで内部で激論もあった。、
東京の学校からカフェテリアの見学に多数くる。
保護者からの、「学校には頼らない。コンビニで十分」という意見もあった。


以上 参加メンバーによる体験レポートでした。

和光の食と身体を考える会では全校から参加者を募り、2014湘南学園カフェテリア体験ツアーを計画中!(2学期中の予定)詳細が決まり次第、Facebookおよび当ブログにてお知らせいたします。乞うご期待!