2014年2月6日木曜日

藤田康郎先生 報告


   =11月の定例会でお話くださった
     藤田康郎先生からお手紙が届きました。=

みなさんの感想、拝見しました。ありがとうございました。

感想の中に小学校での食の学習の意味や大切さについて言及したもの
がたくさんありました。5年生の総合学習を中心に話をさせてもらいましたが、低学年から食べること、食べ物を作ることを生活べんきょうなどで積み上げていることも大きな意味があるのだと改めて気づくことができました。
 
 小学校では、食べることを健康や体作りにつなげて学ぶのは5年になります。下の学年までは文化としての食という位置づけになります。1年では季節の食べ物としてよもぎ団子(2年生に作ってもらう)干し柿を作って食べる、アイヌの料理としてサケを食べたり、チェプオハウ、イモシト(シト=団子)などを作ります。2年では小麦を植えて育てて、パンを焼いたり、パイ、うどんにも挑戦します。どんぐりを拾って焼いたり、クッキーにして食べます。3年生はカイコを育てつつ、くわの葉や実、韓国・朝鮮の文化の学習で料理を作って食べます。今年は3年担任なので、大蔵大根の学習とつなげてカクテキを作りました。美味しかったです。ブリ大根もあらのよいものが手に入ったので、とても美味しいものが作れました。4年は多摩川に関わって魚を食べることもあります。6年は沖縄の食文化を学びます。

小さい頃から食べることは楽しいこと、楽しみながら仲間とつながること、という意味を身につけていきます。

今回の機会をいただき、小学校での食の教育についてふりかえることがとてもありがたかったです。自分たちが子どもたちと取り組んでいることにどんな意味があるのか、知ることなく毎日の授業が進んでいくのが実情です。和光小の教育の価値について相対化して捉えることがなかなかできません。今回は親和会員という最も身近な方々に話を聞いてもらうことで学ぶことがたくさんありました。それならもっと外に出て話をする機会を作るべきですね。

コミュ二ケーションという点でも自分のクラス担任とはしゃべることはあっても、担任でない教員とは言葉を交わすチャンスはあまりないのも事実ですね。ですから、親和会のサークルなどもとても大切なふれあいのチャンスになります。

今後も一緒に学んでいきたいです。またお声をかけてください。
サークルのみなさまにもよろしくお伝えください。
ありがとうございました。                   

1月7日 藤田康郎